ななちーの話 その1
どうもkuroです。
麻雀は基本安くても早上がりが好きです。役牌のみとか。
あがれない国士よりあがれる平和が正しいと思います。
今日は昨日話題に出たななちーの話をしようかと思います。
- 作者: 森橋ビンゴ,しろ
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2009/01/27
- メディア: 文庫
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運気を失ったうえヤクザに売られ辛酸をなめる日々の中にいた彼は、コンビ
打ちの闇麻雀大会に出場し、優勝賞金を手にすることで自由を取り戻そうと
画策する。そんな中也がパートナーに選んだのは、自分と同じように母に
捨てられた少女・七緒だった。果たして二人は自由を手にすることが出来る
のか! ライトノベル界初の、本格麻雀闘牌ラブストーリー。
この業界初の本格麻雀ラノベ。『咲』みたいなモノを考えている人、まったく違います。マジで麻雀の闘牌をメインに据えた、「近代麻雀」の麻雀漫画と同列のモノです。ラノベでやるとかアリエネェ代物。しろさんで表紙とか、JAROに訴えられてもおかしくない。
なんでこんなモノが生まれたのか、そのさわりから始めます。
森橋さんとはある飲み会の席でたまたま知り合ったのですが、恥ずかしながらその頃はまだ著書を一冊も読んでいませんでした。線の細い、繊細そうな人だなあ、位の印象です。
まあ、せっかくお知り合いになれたのだし、読んでみるかと手に取ったのが『三月、七日』でした。素直に感動した。こんな青春モノをちゃんと真っ正直に書けるなんてスゴイと思いました。他の著書は青春モノよりもアクションとかの比重が高かったけど、どれも面白い、と思えるレベルでした。ニョッキ最高。
ですからすぐに連絡を取り、メガミ文庫で書いてくれませんか、とダメ元で頼んでみたのですよ。
そしたら、
「いやあ、もう僕、小説やめようかと思うんですよ」
と衝撃の返答。
これだけ書ける人がなんでやめようというのが理解できませんでした。しかし実際、最新刊が出てから2年ほど何も書いていない状態でもありました。理由を聞いてみると、あんま売れないし、ラノベと方向性合わないし、何だかどうにも書けなくなってきた、とのこと。
うん、確かに方向性は合っていない(笑)。それでも書くのをやめちゃダメな人だ、とも思った。だから私はこう聞いてみました。
「何でもいいですから、何か書けるテーマありませんか?」
2、3秒を置いて、森橋さんの返答は、
「……麻雀モノなら書けるかなぁ?」
私は勢い込んで言いました。
「それ、いいじゃないですか!」
嘘だ。いいわきゃねぇ。ラノベレーベルから麻雀小説なんて聞いたことがない。実際、後で調べたら一冊もなかったし。
でも編集者として書かせてみたいと思ったし、読者として読んでみたいとも思いました。何よりこの人に小説家をやめさせちゃいけないという思い。何でも良いから書くきっかけを作りたかったのです。
だから無茶を承知で「ラノベで麻雀小説」を始めたのでした。
今思えば「あ、それムリなんで、別のでお願いします」と言えば良かった……。
この話、続きます。
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