マジパンの話 その2

どうもkuroです。今回も『マジパン』の話を。

マジカルパンプキン44キロ (メガミ文庫)

マジカルパンプキン44キロ (メガミ文庫)


『マジカルパンプキン44キロ』は単体で完結しており、これだけ読んでも十分に楽しめるお話にしてあります。でも世界観を同じくする『ミラクルチロル44キロ』を読んでいただければさらに楽しめると思います。
ということで漫画を読んで予習しませんか。『ミラクルチロル44キロ』漫画版第1話が載っている新雑誌「カグヤ」、本日発売です! 
KAGUYA ( カグヤ ) 2009年 10月号 [雑誌]

KAGUYA ( カグヤ ) 2009年 10月号 [雑誌]

さて。「カグヤ」はウチ(学研)の本ではなく、新書館さんという少女漫画の老舗出版社さんがコミカライズしてくださいました。(その顛末はここら辺をご覧頂けると分かります)
その漫画版の担当者であるHさんは、物静かで知的な雰囲気をまとった美人さんでした。どっかで武術の修行でもしてきたのかというほど見事なまでに落ち着いた方で、こちらがどんなバカなことを言っても絶えず小さく微笑んでくれます。何よりも挙措が上品。森の深奥にある波ひとつない穏やかな湖面を思わせるほど、極めて穏やかな方なのです。
私がそんなHさんのハイテンションな姿を見たのは、わずか二度だけ。


1度目は、デザインラフの打ち合わせをしていた時でした。
『チロル』に「ミノウエさん」というキャラがいます。こんなやつです。

『チロル』ではかなり活躍するキャラで、本来ヒーローである田丸くんよりもはるかにつぼみを助けてくれるナイトのようなお兄ちゃんキャラです。彼は『マジパン』でも主要メンバーとして登場します。今回の物語の黒幕と言っていいレベル。
このミノウエさん、漫画担当の伊東さんのデザインではメッチャいい男にされていました。こんな感じで。

まあ原作でも三月さんの趣味でかっこいいキャラになっているのですが、じつは外見的には「怪しい関西弁を使ういかがわしいサブカル兄ちゃん」と本文にあるようにかっこいいというよりは怪しいはずなのです。ですので、打ち合わせの時に、
「ミノウエさんはもっと汚いなりで、三枚目にしてもいいんじゃないですか?」
と軽い気持ちで提案してみました。
その時です! 今の今まで小さく微笑んでいたHさんが、真顔になってしゃべり始めました。
「kuroさんそれはダメですあり得ません少女漫画の世界で美男子は必須なんですミノウエさんは物語を引張っていく狂言まわしとしても重要な存在ですほとんど喋らない田丸くんを静の美男子とするならば動の美男子ミノウエさんみたいな派手目の美男子がいるといないとでは大きく違うのです二人を並べたときの対比で少女たちはどちらかに恋ができるのですそんな彼が怪しい外見ではいけません漫画担当の伊東さんもミノウエさんがお気に入りで彼のイラストを描くとテンションが上がって作品にも大きな影響が出ると思われますミノウエさんはやはり美男子でなければならないのです」
(※かなり脚色が入っています)

今までとはまったく違うテンション、そして迫力。とはいえ私も編集者です。作品に対してよかれと思えば声を大にして反論するのが仕事です。だから私はこう言いました。




「ごめんなさい」


あ、2度目のハイテンションはお酒飲んだときでした。お酒って怖いですよね。


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この分野だけは今後100年日本は負けそうにないな。