チロルの話 その3

どうもkuroです。
好きな、と言うか尊敬するエロ漫画雑誌は『LO』です。タカミチさんのイラストとカバーデザインの素晴らしさとか、児ポ法に真っ向から立ち向かう内容のアナーキーさとか、あまりにもガチな編集部のストロングスタイルとか、尊敬すべき点はいろいろありますが、何よりも『YES!ロリータ NO!タッチ』に代表する雑誌のコンセプトこそ素晴らしいと思います。
「私はロリコンです
こども大好きです だから手は出さない」
「僕達(ロリコン)は、人間だ」
「マナー守って楽しいロリータ」
……想いは犯罪ではない。その想いをもって、他者に迷惑をかけたら犯罪なのです。その節度は、情報を受け取る個人の経験・資質によるものではないのでしょうか? 果たして提供される情報は罪なのでしょうか? 情報の峻別・検閲をすることは、表現・思想の自由を侵害しないのでしょうか?
これらの問題は私たちメガミマガジンも、まったくもって他人事ではありません。何かオタク的問題があれば、真っ先に槍玉に上がるのがウチの雑誌ですから。編集部はメガミマガジン読者を信じています。だから誌面で訴えることはしていません。ですが、思いはLO編集部に近いと思います。
二次元美少女おおいにけっこう。私たちはその魅力を読者の皆さんに伝えることになんの躊躇もありません、努力も惜しみません。お互い、細大漏らさず萌えの極地を楽しもうではありませんか。
そして読者の皆さんももちろん編集部も、ただひたすらに紳士でありましょう! それだけが私たちの義務なのです。




あ、ちなみに私はロリコンではありませんよ。

さて、『チロル』の話です。

『チロル』の漫画化の話は、新書館のHさんと言う女性の編集者さんから直で電話をいただきました。私は当初、困惑しました。
H「『ミラクルチロル』を当社の新しい漫画誌で連載したいと思ってます」
私「大変けっこうな話なのですが……。あの、確認ですが『新書館』さんですよね、『ウイングス』の? お電話はメガミマガジン編集部宛で間違いないですか?」
前々回にも書きましたが、『ウイングス』と『メガミ文庫』ではあまりにも違う世界と思っていた、というか私の中では同一世界になかったので、何か間違っているのでは、と思ったのも無理からぬモノだったのです。
H「はい」
どうやら正しいようです。相手は『コアマガジン』さんや『茜新社』さんではありませんし、『コバルト編集部』や『もえぎ文庫』に間違えてかけたわけでもないようです。
私「……素朴な疑問なのですが、どうやってウチの本、知ったのですか?」
私は少女漫画の女性編集者が、メガミ文庫を手に取るシチュエーションを想像できませんでした。
H「表紙を見て、可愛いなぁと思いまして購入させていただきました」
なるほど、それならよく分かる。メガミ文庫はともかく、三月さんの絵は極めて女性受けがいいので十二分に理解できる話です。だいぶ困惑も解けました。
H「読んでみたらたいへん面白くいい話と思い、編集会議にかけてこうしてお電話差し上げました」
ありがたいお話です。会社で自分の仕事を褒められたことなんて皆無と言っていいので、よそ様からそんなこと言っていただけると思わず涙腺がゆるむくらいの感動でした。
私はもちろん反対する余地がありません。漫画化してもらえれば、ただで宣伝してもらうようなもんです。小説という媒体よりも、漫画という媒体でしかも連載となれば、人目に触れる量は激増すると言っていいでしょう。喜んだ私はこんなことを言いました。
私「嬉しいですね。早速、木村さんたちと会社に打診します。実現したらお互いの媒体で宣伝しあいましょうね」
H「……それはちょっと……」
私「あっ……」


想像してみてください。
メガミマガジン』に載っている少女漫画の広告。
『少女漫画誌』に載っているメガミマガジンの広告。


……ここまでマイナス効果しか発生しない広告も珍しい。
私はあらためて世界の違いを感じたのでした。


続く。

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